2022.06.29 | コラム |
至る所で記録的に短い梅雨が明け始め、九州北部も梅雨が明けました!
長~い「夏」の始まりです💦
熱中症や食中毒など体調を壊しやすい時期です。身体に気を付けましょう。
さて、夏といえば「海開き」「キャンプ」、「花火大会」や「お祭り」などイベントごとが盛りだくさん。しかし、ここ数年はコロナ禍の中で殆ど何も出来ませんでしたネ。そしてやっと最近になって徐々に緩和し始めています。
※コロナウイルスが完全にいなくなったわけではありませんので充分に気を付けて楽しみましょう。
ところで夏といえば私たちの業界で忘れてはならないのが「お盆」です。
「お盆の準備」について以前のコラムに記載されていますのでご参照下さい。
ちなみに、「お盆」の期間とはもともと旧暦である7月(新盆)に行われていました。しかし、農家の繁忙期であったり夏休み前であったり、また親族が集まってゆっくり供養ができる様にといった説もありますが、現代人の都合で新暦の8月(旧盆)にお盆が行われるようになったといわれています。
【地域によっては現在も旧暦の7月に行われている地区もございます】
ところで、祭壇や仏壇に飾る生花の意味をご存じですか?
物事には全て意味があります。お仏壇の飾りにもそれぞれ意味があって、中でも仏式でお参りする時には必ずといっていいほどロウソクと線香(香炉)と花がありますよね。ここにもそれぞれ深~い意味があります。
そこで今回は、以前あるお寺様がお通夜のご法話の中で「お花」について話された内容を紹介させていただきます。
仏教で言う「お花」は仏様の「慈悲の心」を現すものだそうです。
では、「慈悲とは・・・もともと菩薩様が人々をいつくしみ、あわれみ楽しみを与え、苦しみを取り除くこと」。だそうですが。花に例えて言いますと「見返りを求めない、言わば無償の愛」といったほうがわかりやすいでしょうか。「仏様が人々を救われる状況に照らし、救ったものからの見返りを求めない姿がお花そのものである。花はその命は短いがきれいに咲かせ、人々を和ませ、安らぎを与えてくれます。その姿は見返りを求めず、無償である」と。
なかなか身内以外の他人に対してできることではありませんよね。
私も若かりし頃は花の魅力に気づきませんでした。なぜなら、値段は高いし、すぐに枯れてごみになるし、手入れは面倒だし、なぜ葬儀後、みなさんがこぞってもらって帰られるのか・・・?
今はわかります。それは、お葬儀の後や四十九日法要などのお花を届ける際、とっても喜んでいただいている様子を目の当たりにしてきたからです。未だ、大切な家族を亡くされて悲しみの中にいらっしゃるご遺族さまも、お花をプレゼントのように届けた時は表情が和らぎ、「ワ~こんなに綺麗なお花をありがとうございます」と笑顔に変わります。その姿を見るたびに、何も語らないお花の力に自分の無力さを感じます。 合掌
かずやコスメディア 田中英太郎