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2022.06.17コラム

放鳥の儀とはご出棺の際に白い鳩を飛び立たせる儀式の事です。ではなぜに白鳩かと言うと、古来より穢れ無き白鳩は神仏の使いと言われていたためと考えられます。その他にも、人間が捕まえた動物を野に返して、功徳を積むことを「放生」と言い、鳥の放生することを「放鳥」と言います。鳥は昔から人間の魂を運び移すものとされていました。

古事記にも「ここに八尋白い鳥の姿となり、天に羽ばたいて浜に向かって飛び立った」と記してあります。現在の白い鳩を用いた方法は江戸時代から行われていたそうです。

最近は葬儀が小型化し、簡略化されていく中で、放鳥を行う所は珍しくなってきています。

 

そもそも飛んで行った白鳩はどこへ?と思う方もいらっしゃると思いますが、会社の鳩小屋に戻って行きます。昔から鳩は飛翔能力と帰巣本能が優れ、1000キロ以上離れた地点から巣に戻る事が出来ると言われていた為、伝書鳩などとして使われる事が多かったのです。因みに葬儀での放鳥は初七日、二七日、四十九日などの七の倍数にちなみ七羽、結婚式では「永遠(とわ)の愛」にちなみ十羽の白鳩を放鳥するそうです。

 

放鳥の儀は今ではほとんど見かけません。

放鳥の代わりに風船を飛ばす「バルーン葬送」という形に変化しているそうです。

「出棺時に鳩の代わりに風船を飛ばすだと!?」と私みたいな古い考えをお持ちの皆様、冠婚葬祭も時代とともに変わりつつあるのです。

 

かずやコスメディア 原田謙二郎


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