供養は「感謝を伝える時間」

令和8年7月28日、熊本県を大きな地震が襲いました。最大震度7を観測し、各地で大きな被害が発生しました。

突然の災害により、今も不安な日々を過ごされている皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。また、尊い命を失われた方々と、ご遺族の皆さまに、謹んでお悔やみ申し上げます。

災害を経験すると、それまで当たり前だと思っていた日々が、決して当たり前ではなかったことに気づかされます。

今日、家族と食卓を囲めること。

大切な人と話ができること。

そして、元気に一日を過ごせること。

その一つひとつが、かけがえのないものなのだと、あらためて感じます。

そんな「今ある命への感謝」を考えるとき、「供養」という言葉の意味について、ある僧侶から伺ったお話を思い出します。

「供養とは、生きている人が故人の死後を案じて行うものではなく、ご先祖さまが私たちを案じ、見守ってくださっていることに対して、『おかげさまで元気にしています』と感謝の報告をするために、お供えをしたり、お参りをしたりするのです」

お墓参りやお仏壇に手を合わせること、お花やお供え物を供えること。

それは、亡き人のためだけではなく、今こうして生きていることへの感謝を、ご先祖さまに伝える時間でもあるのかもしれません。

「おかげさまで、元気にしています」

「家族もみんな元気に過ごしています」

「これからも見守っていてください」

そんな言葉を心の中で伝えるだけでも、心のこもった供養になるのではないでしょうか。

供養に決まった形はありません。

大切なのは、故人やご先祖さまを想う心と、今ここにある命への感謝です。

大きな災害を経験した今だからこそ、当たり前の日常の尊さを感じ、手を合わせる。

その「ありがとう」という気持ちが、亡き人への供養となり、また私たち自身が明日を生きていく力にもなるのではないでしょうか。

合掌

かずやコスメディア  田中英太郎

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