お知らせ

2024.08.27コラム

先日、阿蘇郡南小国町にあるそば街道に行ってきました。

お店の作りや雰囲気も良く、阿蘇の赤牛丼と歯応えがあり喉越しも素晴らしいざるそばのセットで贅沢な食事を堪能してきました。

そば街道は全国に賑わう地域がありますがそばで有名なのは信州そばや山形県、また出雲そばなど各地にご当地そばがあります。そばは水が命と言われ、豊富なキレイな水がある所で有名なそばは生まれています。

またそばは年越しの時に食し、そばは細く長いことから延命・長寿を願ったり、家族の縁が長く続きます様にとの意味やそばは切れやすいから旧年の厄災を切るなど色んな説から年越しそばを食べる様になったそうです。

おせち料理もひとつひとつの食材に日本古来からそれぞれ意味を持った縁起が良い食べ物を厳選して作られています。

お祝い事では皆様もご存じと思いますが縁起のいい赤飯、めでたいの鯛、よろこぶの昆布など全ての食材に意味が込められています。

葬儀の時にも通夜料理、おとき料理、精進上げなどがあります。

通夜料理は通夜振る舞いとも言われ、お通夜が終わった後に弔問者や受付でお世話になった方、遠方から来て頂いた親族の方へお礼の意味や故人と最後の夜を過ごす事で集まった方々で故人の思い出話をする意味があります。

おときは出立ちの膳とも言われ、葬儀前に親族が集まって故人と一緒にとる最後の食事になります。

精進上げは精進落としとも言われ、葬儀では精進をしますので本来の食事に戻る為に精進上げを行います。宗教や地域によっては精進をしない事もあります。

精進は七七日(四十九日)までと言われてましたが近年では初七日で精進上げを行う事が多くなってきています。そして親族の方が遠方の為、初七日でまた来るのが大変なので気を使い火葬が終わった後に法事会館に移動し初七日・精進上げをして親族が戻ったらすぐ通常の生活に戻れる様にする流れになってきています。

葬儀を行いその中でとる食事にもひとつひとつ意味があり、少ない人数の集まりで簡略化する中にも故人の事を想いひとつひとつの行事を大事にしていけたらと思います。

かずやコスメディア 原田貴志


2024.08.8コラム

皆様 例年にない猛暑が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

前回に引き続き葬儀の歴史を掘り下げていこうと思いますので、よろしければ

お付き合いください。

 

古代において人々は、死者を丁重に扱うと共に、食事を供するなど死者を生きている者と同様に扱っていたといいます。

現代の様に医師がきちんと死を判定するのとは異なり、古代においては死が いつであるのか必ずしも特定できませんでした。

古代では死は「プロセス」であったということがいえそうです。

 人が死んだという事実を周囲の人々が納得するには、一定の時間がかかったのです。

ですから、死んだと認められてもすぐに遺体を処理してしまうのではなく、一定期間は「生きているように」扱ったそうです。

 

このように殯(もがり){※前回のコラムを参照ください}は生と死の境界線の期間であったといえます。 わざわざ別に喪屋を作って遺体を安置したのは、遺体の腐敗が始まるためでしょう。 現在の通夜は昔の殯の遺習であるとも言われています。

 

また死者の霊を慰めるために歌舞(かぶ)を行ったのは、死霊は荒ぶるもので、生きている者へ厄難をおよぼしかねないと考えられていたため、その霊を鎮める必要があったからだと考えられています。

「古事記」には死後の世界である「黄泉の国」についての記述があります。

そこは腐乱した死体に蛆が たかる汚い世界として描かれています。 死の世界は恐ろしく生きている者達を引きずりこむ力を持ったものという考えが出てきます。 つまり死は穢れており、死霊は生きている者を死の世界に引きずりこもうとする恐ろしいものだと考えられていたのです。

 古代の葬儀観には 死者を大切にするという考え方と、死を穢れているものとして恐怖するという考え方、この矛盾する二つの考え方が併存しているのを見てとることができます。

 

 こうした死や死霊への恐怖は はるか昔からあったと思われます。 文献に登場する はるか前、縄文時代の墳墓を発掘すると、遺体は今の様に身体を伸ばした状態で葬る「伸展葬」も見られますが、腕を曲げ膝を折った「屈葬」が はるかに多く見られます。 また、遺体の上に石を置いた形で埋葬されたもの(抱石葬)もあります。 こうした方法がとられたのは死霊への恐怖が原因だと考えられています。

 

 今回は以上となります。

次回は学校の教科書で習ったような内容にも触れていく予定です。 最後までお付き合い頂きありがとうございました。

 

かずやコスメディア 山路


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