入学式と葬儀に共通するもの

春になると、町のあちこちで入学式を見かけます。

少し大きめの制服に身を包み、緊張した表情で校門をくぐる子どもたち。

その後ろには、どこか誇らしげで、少し不安そうな家族の姿があります。

入学式は、新しい人生の始まりを告げる式です。

一方、葬儀は人生の終わりを見送る場。

まったく逆のもののように思えますが、実はこの二つには、よく似た空気があります。

どちらも、主役は「これから」や「これまで」を一人で抱える存在です。

そして、その周囲には、言葉を選びながら静かに見守る家族がいます。

派手な演出よりも、その人らしさや、これまでの時間を大切にする点も共通しています。

入学式では、子どもが一歩前に進む姿を、家族が後ろから支えます。

葬儀では、旅立つ人を、残された家族がそっと送り出します。

向きは違っても、「節目に立ち会う」という意味では同じです。

こうした節目の場で大切なのは、完璧な段取りよりも、

「きちんと向き合う時間があったかどうか」なのかもしれません。

写真に残る一日よりも、心に残る時間。

それは、入学式でも、葬儀でも変わりません。

近年では、会葬の多い一般葬より、家族葬を希望するご家庭が増えています。

家族葬を選ばれる方の多くが、「静かに、きちんと送りたかった」と話されます。

それは、大きな式を否定するものではなく、

人生の節目に、家族らしい形で向き合いたいという想いの表れなのかもしれません。

人生には、いくつもの「区切り」があります。

始まりの区切りも、終わりの区切りも、

誰かがそばにいて、見守っているからこそ、意味を持つのだと思います。

私たちは、そんな節目の時間に、そっと寄り添える存在でありたいと考えています。

かずやコスメディア北原

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