病院お迎え時の変化とドライアイス
かずやコスメディアの竹下です
以前は病院などへ故人様をお迎えに伺うと手を組み、専用の合掌バンドや包帯などで離れないように結んである状態での引き渡しが一般的でした。病院によっては、弊社へ仏衣を持参してくださいと言われ、旅立ちの姿に整えて引き渡しをしてくれる病院もありました。それが病院での清拭(エンゼルケア)が完了した状態であったのだろうと思います。私たちも、ご自宅で亡くなられた場合など故人様の手を組んで数珠をかけ(仏式の場合)ドライアイスを胸元と腹部の下へ納めていました。手を組むことで見た目的にも穏やかに眠っているように見えることで、ご遺族の安心感に繋がる為、昔から日本では腕を組む習わしがありました。

しかし、ここ数年前から、さまざまな理由で手を組まずに引き渡しをされる病院が増えてきたと思います。それに伴い、私たちも手を組まず自然体のまま安置をさせて頂きドライアイスを腹部へおさめさせていただくことが多くなりました。
人は亡くなり時間が経過すると共に腐敗が進んでいきます。特に腹部は腐敗しやすく脂肪などもあり冷やしにくい部位になります。

腹部の上で手を組んだ方が安らかに眠っているように見えますが、手を組むことで腹部を急速に冷やすことが出来ず腐敗が早く進んでしまいます。
最後のお別れ、ご出棺の時まで可能な限り臭いもなく美しい状態で保存することを考えた場合には、手を組まない方が良いとされています。このような理由から、近年では手を組まない事が主流になってきています。
合掌