お葬式とネットリテラシー
葬儀についての情報をインターネットで調べること自体は、今や当たり前の時代です。費用の相場、流れ、マナー、宗教ごとの違いまで、スマホひとつでさまざまな情報にアクセスできます。実際、「ネットで調べたから大丈夫」という声を聞くこともよくあります。
しかし——その情報、本当に「正しい」と言い切れるでしょうか?今回は葬儀についてインターネットで調べることの落とし穴についてお話しします。

お葬式に限らずインターネットを使えばありとあらゆる情報を手に入れることができます。時間がないときや突然の出来事で戸惑っているとき、それは大きな助けになるでしょう。
お葬式に関してネットを利用する上で注意すべき点がいくつかあります。代表的なものを紹介すると
➀ 地域差が反映されていない可能性
② 信憑性の問題
以上の二点が挙げられます。
①地域差が反映されていない可能性
実は葬儀の風習やお作法というものは、その地域の歴史的背景や地理的な特徴などが大きく反映されています。地域差の一つとして火葬のタイミングがあります。告別式の前に火葬をすることが多い地域、告別式の後に火葬をするのが一般的である地域があります。他にも九州では自宅または斎場でのお参りの際にお賽銭をお供えする文化があります。
このようにお葬式には地域差があります。これに加えて宗教ごとに知っておくべきお作法でしたり、事前準備が必要なことがあったりもしますがネットの情報を過信するのは得策とは言えません。インターネットの情報はあくまで一般論が多く、「あなたの地域では非常識」な内容が含まれていることも。
②信憑性の問題
お葬式に関するウェブ媒体は幾多とあります。ほとんどの場合が各葬儀社のHP、葬儀関連会社のHP、中には寺院などの宗教団体が発信しているサイトもあります。しかし中には「誰が書いたかわからない記事」もたくさんあります。葬儀業界の方や宗教関係者が携わった内容であれば信憑性は高いかもしれませんが、ネットで集めた情報をただまとめただけ、ということもよくあります。この場合内容に間違いや不備があったり、的外れな内容が書いてある可能性が否定できません。
気軽に誰でも発信できるからこそ、ネット上の情報は信憑性を疑う必要があります。目にするもの全てを鵜呑みにしないように気をつけていただければと思います。
ここまでネットで葬儀の情報を調べることに警笛を鳴らしましたが、もちろんネットを否定しているわけではありません。ネットの情報は参考程度に留めておいて、簡単に把握しておくことは有益です。しかし、ネットリテラシーを意識しておくことはお忘れなく。
前もってしっかりと情報を知っておきたい方や、少しでも不安がある方は事前相談にて玉名・荒尾・大牟田それぞれの地域性を反映した信頼性の高いお話をさせていただきます。一度しかない大切なお葬式。後悔の残らないように一意専心お手伝いさせていただければと存じます。
かずやコスメディア 井上