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2022.11.3コラム

私事ですが今から、8年前。まだまだ未熟な私でしたが、妻の願いを叶えるために、紋付袴を着用し、親族・友人・職場の方々に見守られながら、神前式をした日のことを思い出します。神社・神殿で結婚式を挙げるということは、お互いに盃を交わす、三々九度の儀(三献の儀)や、玉串拝礼などの儀式を通じて、自分の命、今まで二人の人生を支えてくれた人々、そして二人が出会えたご縁に感謝し、神様の見守る前で「永遠の愛」を誓い、この先の人生を2人で歩んでいく事を神様に報告するということだそうです。あれから、8年。子供が誕生してのお宮参り、七五三、家を建てる際の地鎮祭などの場で、幾度となく玉串奉奠(たまんぐしほうてん)を行う機会がありました。身近にある人生の中で、経験する機会のある玉串奉奠について、ご存じですか?

今さら聞けないって方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここに少しご紹介いたします。

 

・玉串奉奠

葬儀や結婚式、お宮参り、七五三、地鎮祭などの神道の儀式で行われる玉串奉奠は、玉串拝礼(たまぐしはいれい)とも呼ばれ、日本独自の宗教である神道の儀式です。

神葬祭という神式で行われるお通夜やお葬式の中での玉串奉奠は、仏教のお葬式で行われるご焼香にあたるものです。参列者が玉串を祭壇に奉納し、玉串に自分の心を託して神に捧げるという意味があります。

 

・玉串とは? その由来

「玉串(たまぐし)」とは、榊(さかき)の木の枝に、「紙垂(しで)」(四手とも)と呼ばれる特殊な断ち方をして折った白い紙片を、「木綿(ゆう)」と呼ばれる麻で結んで下げたものです。榊は木に神と書くように神様と関係が深い木で、 神道の儀式の際には必ずこの玉串が使われます。

神社本庁によれば、玉串の起源は『古事記』にも収録された天照大御神(あまてらすおおみかみ)の天の岩戸隠れの神話に由来します。岩戸隠れの際に神々が行った祀りで、榊の枝に玉や鏡などをかけて天照大御神の出御(しゅつぎょ)を仰いだのです。

 

・玉串奉奠の流れ

  • ご遺族に一礼し、神職から玉串を受け取ります。受け取り時は、左手で葉を下から支え、右手で玉串の根元を上からもちます。
  • 神前の玉串台の前に進み、深く頭を下げます。
  • 玉串の根元を時計方向に90度回し、左手を下げて根元をもち、祈念を込めます。
  • 右手で玉串の中ほどを下から支え、玉串をさらに時計方向に回しながら、根元を神前に向け、左手を離して右手の下に添えます。
  • やや前に進んでそのまま玉串台の上に奉奠します。
  • 一歩下がって二礼、音を立てずに二拍手一礼します。ご遺族と神職に一礼して席に戻りましょう。

 

葬儀の際の拍手はパチパチと音を鳴らさないように注意です!

突如来るお葬式の機会にも、慌てずに作法がふるまえるといいですね。

作法が間違っていたからと、神様は怒りませんと神主さんもお話をされましたが、頭の片隅に作法を覚えておくだけで、お役に立てるはずです。

 

かずやコスメディア 木野


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