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2022.01.27コラム

恥をかかない、悔いの残らないご葬儀に関するご紹介をいたしております当スタッフブログではございますが、今回は皆様に馴染みの深い仏具であります『位牌』についてご紹介させていただきます。最近はオミクロン株の感染拡大で色々と大変な時期ではありますが、お時間があるときにでもコラムをご一読頂ければ幸いです。

 

 

お位牌とは?

 細かい形状は様々ですが、板に故人の戒名・法名、命日、俗名、年齢を記した仏具となります。由来を辿れば、中国の儒教に用いた道具が日本へ伝来し、古くからの習俗と交わり定着したとされております。

ご葬儀に参列された際や、お仏壇にご安置されたご先祖様のお位牌を目にされたりしますと、仏教に馴染みのない方でもお葬式=お位牌と連想される方も多く、仏教を象徴する仏具の一つと言えます。

 

お位牌の種類

そのような馴染みの深いお位牌ではありますが、用途別に分けて三つの種類があることを皆様はご存知でしょうか?地域性の違いはあるものの、宗派のお作法などによりご用意いただく順序や種類は異なります。悔いの残らないご供養の為、簡単ではございますがお位牌の種類についてご説明をさせていただきます。

 

  • 野位牌(のいはい)

一般的に白木のお位牌を指します。ご臨終後にご葬儀などのタイミングに合わせご準備いただくお位牌となり、式に参列される際に目にされた方も多いのではないでしょうか。ご準備に関しましては、葬儀社またはご寺院様より手配いたしますので、特別な事情がない限り事前にご準備いただく必要はないものとされます。

野位牌の注意点

野位牌には使用期限のようなものがあり、一般的に没後より満中陰を迎えるまでの仮のお位牌となります。葬儀後ご自宅へ持ち帰り、中陰壇またはお仏壇にご安置された後、49日のご法要後を目安に菩提寺・旦那寺の所属寺院へお返しする流れとなる為、忌明け後、お仏壇の中に残される必要はございません。各ご寺院様のお考えにより移行の流れは様々となる為、まずはご相談いただくことが先決かと思います。

※浄土真宗の一部ご寺院様では白木の位牌ではなく、法名軸という掛軸を用います。

 

  • 本位牌(ほんいはい)

一般的に黒塗りに金箔をあしらった札板に金文字のお位牌を指しますが、本位牌には大きく三通りの形状があります。

 

【塗位牌】

お位牌と聞いて連想される方も多く、お仏壇の中でよく目にされるお位牌です。黒塗り・朱塗りに縁や彫刻に金箔をあしらった物が多くございます。

【唐木位牌】

紫檀・黒檀などの材質となり、塗位牌に比べるとシンプルな印象をもたれる方も少なくないようです。

【現代型位牌】

好みや住宅事情の変化に伴い増加傾向にある家具調・モダン調の新様式仏壇に調和するように作られたお位牌です。

本位牌の注意点

伝統的、現代的と形状は様々ですが、お選びいただく際には注意が必要となります。宗派または所属寺院のお考えにより、望ましいとされるお位牌の形状が定められていることもあり、「〇〇宗は派手な物は好まないため、唐木位牌が良い」、「〇〇宗の荘厳(お飾り)に合わせて塗位牌が好ましい」、「お父様のお位牌が○○なのでお母様も○○に合わせてはいかがでしょう」など様々なご意見を頂けることもありますし、他にも札板へ記す「彫り文字」か「書き文字」のどちらかを指定いただく必要もあるため、まずは所属寺院へのご相談が安心かと思います。

※浄土真宗や日蓮正宗などの一部の宗派では本位牌は用いず、過去帳に記すのみでよいとされています。

 

  • 回出位牌・過去帳(くりだしいはい・かこちょう)

【回出位牌】

繰出位牌と書かれることもありますが、10枚前後の札板を収納した箱型のお位牌を指します。札板にはそれぞれに故人様が記されており、ご命日を迎えたご先祖様をその都度一番手前にお出ししてお参りします。

利休型や春日型などの形状に合わせ、札板の収納枚数や材質なども様々となります。

回出位牌の注意点①

複数のご先祖様を一つのお位牌にまとめているため、奥行きの深い作りとなっております。ご購入の際にはお仏壇内のスペースにご注意ください。

回出位牌の注意点②

こちらは最初にお選びいただくお位牌ではありません。例えば、弔い上げが済まれた順に本位牌から移されたり、またはお仏壇の中にある複数のお位牌をまとめる目的で移されたりと、野位牌、本位牌を経て最後にご用意いただくお位牌となります。

中にはスペースの関係上、野位牌から直接回出位牌へ移される場合もあり、所属寺院によっては移されるタイミングまで細かく指示されることもある為、必ずご寺院様へご相談を要します。

 

【過去帳】

表紙に金襴をあしらった蛇腹式の帳面となり、回出位牌と同様に複数のご先祖様を一冊の帳面に書き記し、まとめてご供養いただく紙製の仏具を指します。

普段は見台という台に閉じたまま過去帳を置き、ご命日を迎えた際にご先祖様のページを開きお参りします。回出位牌と似たような仏具ではありますが、宗教上の理由などにより、どちらか指定がある場合もあるため、ご用意の際には同様にご確認いただく必要があります。

※上記同様、浄土真宗や日蓮正宗などの一部の宗派では、野位牌(法名軸)の後に過去帳に書き移します。一部例外もございますが、本位牌はもちろんのこと、回出位牌も用いませんのでご注意ください。

 

 

本位牌のご用意

本位牌を準備されるにあたり49日の忌明けがひとつの目安となり、ご用意いただいた後は『開眼(かいげん)供養』(開眼入魂・魂入れ)を行う必要がございます。宗派により異なりますが、お仏壇をご自宅に迎えられた際と同様、開眼をいただくことによって本当のお位牌の役割を持つこととなります。

尚、白木のお位牌に関しましてはご寺院様へお返しすることが一般的です。お仏壇の中に同一の本位牌と白木のお位牌をご安置することは、故人の依代が2つあり困られると考える方も少なくありません。

多くの方がお位牌に対し、故人様やご先祖様その人として、感謝や敬意をもって大事にお祀りされていることではございますが、所属のご寺院様へご相談のうえ、正しいお作法や知識でご供養いただくことが何よりも大事かと思います。ご購入の際は上記、本位牌の注意点をご参照いただかれますとご安心のことと思います。

※白木のお位牌をご返却いただく際、ご寺院様によってはお焚き上げなどのご供養を行われる場合もあります。必ず事前にご供養の流れなどをご確認いただかれますよう、お願いいたします。

 

 

戒名について

 戒名とは宗派により法名・法号と呼び名は様々ですが、仏様の弟子となった証として与えられる名前のことです。本来は生前にいただくお名前ではありますが、現在はご葬儀のタイミングでいただかれる方が多いことかと思います。

 ご葬儀に携わらせていただくお仕事のため、ご葬儀のお礼と並んで戒名料を心配されるお声を耳にする機会も多くあります。仏教とは平等を説く教えではありますが、実際には戒名には格付けの様なものがあり、戒名に使用される、院号・院殿号や信士(女性:信女)・居士(大姉)・大居士(清大姉)の位号、文字数などによりお布施額は異なります。

 

 このような話になれば、ついつい寺院へ納める金銭に対して注目してしまいます。上記にもある戒名の格とは、本来、その寺院へ日頃からどれだけ貢献したかによって決まります。金銭的なものから熱心にお寺へ通われ、お世話やお手伝い、清掃活動と貢献とは様々です。現在のお寺との希薄な関係性が、金銭に注目してしまいがちな原因の一つとも言えるのではないでしょうか。

檀家・門徒の支えによりお寺は維持されている為、日頃より菩提寺・旦那寺とのお付合いを深め、良好な関係を築くことでお布施額に対する不安は和らぐのでは?と思います。

 金額に関しては所属寺院のお考えや定められた決まりなど様々な為、失礼なことではありませんのでお世話になるお寺へ、率直にお尋ねになられることが大事です。

大切な家族やご先祖様のご供養を願うのであれば、気になることをお尋ねできるお寺との関係、そして正しい知識を身に着けることで、戒名の意味やお布施に対する不信感など払拭できるのではないでしょうか。お布施を包まれる際、「お金を支払う」と「お寺を支える」、どちらのお気持ちで包まれた方が良いのか考えることも大切なことです。

 

 以上、お位牌に関する種類から戒名までご質問を頂くことが多い為、ご紹介させていただきましたが、あくまで基本的な内容としてのご紹介となります。地域や各宗派、各寺院などにより考え方やお作法は様々なため、この機会に最寄りのお寺様に、お位牌に関するご不安をご相談されてはいかがでしょうか?戒名についてなど、事前に詳しいお考えを知ることで不安を減らし、より良いご供養ができることと思います。

 

この記事が寺院と檀家(門徒)、双方の良好な関係の一助になれれば何よりです。 合掌

 

かずやコスメディア 田中丈詠


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