お知らせ

2021.11.4コラム

かずやコスメディアの竹下です。

 

仏教では、布施は菩薩(悟りを求めて修行する人)が行うべき6つの実践徳目の1つとされており、施す人も、施される人も、施す物品も本来的に空であり、執着心を離れてなされるべきものとされています。布施はさまざまに分類されますが、一般的には次の3つに分けられます。

 

◉ 財施(ざいせ)

  出家修行者、仏教団体、貧窮者などに財物、衣食などの物品を与えること。

  仏教の教えへの感謝を表し、施すことです。

 

◉ 法施(ほっせ)   

  正しい仏法の教えを説き、精神的な施しを行う事。

  僧侶の務めとされています。

 

◉ 無畏施(むいせ)

  施無畏(せむい)とも言い、不安やおそれを抱いている人に対し安心の施しをすること、困った人に対し親切を施すことなどです。

 

僧侶は通夜、葬儀などの法要を営むことによって法施を施し、ご遺族はこれに対して感謝して財施で応えるという関係にあります。僧侶が葬儀を営むことはビジネスではなく、あくまで法施です。ご遺族も葬儀での「お布施」はご葬儀執行への対価として支払うのではなく、あくまで財施として行うことが本来の考え方です。

 

「お通夜やご葬儀などの弔事で金銭を包む際、御香奠などの表書きを薄墨で記載する」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。弔事で薄墨を使うのは、悲しみを表しているためと言われています。しかし、お布施は寺院に対する感謝の気持ちを示すために捧げるもので、悲しみを表すものではありません。そのため、お布施の表書きに記載する文字は濃い墨で書きます。

薄墨か濃い墨かで迷ったときは「悲しみを表す時は薄墨を使用し、感謝・慶びを表す時は濃い墨を使用する」と覚えておくとよいかもしれません。

 

 

 

 

寺院にお渡しするためのお布施の包み方は奉書紙を利用して包む包み方が最も正式で丁寧な方法ではありますが、郵便番号の記入欄がない真っ白い封筒を利用することも良いと思います。地方によってはお布施に水引が必要で水引の色も決まっている場合もあるようですが、私どもの地域では特に水引は必要ありません。しかし、寺院によっては水引が必要と言われる住職もおられるかもしれません。また、お布施袋に入れるお札ですが、寺院に不幸があったわけではないので、お札はお布施袋の表面に顔が来るように入れます。

 

皆様が日頃からお付き合いのある住職にでも仏教に関する色々な事を質問してみてはいかがでしょうか?

今より親しくなれると思います。


Home > お知らせ
資料請求
苦情・ご要望について
スタッフ募集
ページの上に戻る